Yoko Imoto Yoko Imoto

あの日の台所 2          

Chapter 2
「脳がいっているかもしれない」。救急車の中でその言葉の意味が理解できないまま、病院へ運ばれた。カテーテル手術は成功した。でも真夜中に一人、長い廊下に座り込んだとき、ようやく涙がこぼれそうになった。

Read More
Yoko Imoto Yoko Imoto

あの日の台所 1

雪の翌日の日曜日。焼き物を取りに行き、父のために土産を買って帰った。いつもと変わらないはずの夕方が、救急車のサイレンで終わった。まな板の上のにんじんは、私が戻るまでそのままだった。

Read More